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↑“インフレに強い株”をチェックする

このメルマガは、前場引けに書いていますが、
日経平均株価は、マイナス644円と
大きく値を崩しています。

ここ最近の株価の下落について、
僕なりに思うことをお伝えしたいと思います。

【ワクチンの供給不足】
実は先日、ワクチン接種を予約していた
クリニックから電話があり、

「ワクチンが入ってこないので、
一旦予約を取り消しさせてほしい」

との連絡がありました。
ワクチンの供給不足はニュース等で
報じられていましたが、
ここまで不足しているのか・・・
という感じでした。

つまり、ワクチン接種が遅れることで
日本の経済正常化が遅れるという懸念が
日本の市場が立ち直れない要因だと思います。

【東京五輪、東京で感染者増加】
現在、東京ではコロナ感染が再び拡大し
900名前後の感染者が認められているようです。

その中で開催される「東京五輪」に対して
市場では、さらに感染が拡大する大きな要因と
受け止められているのではないでしょうか。

僕はオリンピック賛成派ですが、
日本は、ワクチンが入ってこない国。

オリンピックが開催されれば
感染が拡大するのは、
誰が考えても分かるはず。

ワクチンがあれば感染を防ぐことも
できるかもしれませんが、
今の日本は“丸腰”の状態です。

つまり「気合」でウィルスを
撃退するしかありません。
まさに太平洋戦争時の
「竹やり」状態です。

しばらく日本株は
厳しい状態が続くと思います。

【9月の衆議院選挙】
先に行われた東京都議選は
自公で過半数を取ることはできませんでした。

つまり現在の「菅政権」に対して
NO!を突き付けていることが
改めて証明されたといえるかもしれません。

あのタイミングで、小池さんが入院するとは
誰も想定していなかったでしょうね。
何か思惑があったのでしょうか??

それはさておき、9月に行われる予定の
国政選挙で仮に自公が負けるとなれば
これは日本経済にとっては大きな打撃に
なるかも・・・という懸念が市場にはあるのでしょうね。

もちろん政権交代はありえないですが、
少なくとも現在の政権では
日本の復興は厳しいという印象を
与えているのかもしれません。

【ETFの分配金】
これは短期的な需給の話ですが、
今日、明日と、ETF分配金をねん出するため
株の売り需要が起きるということです。

ETF分配金(8日)2789億円、
10日:実質明日)4320億円
合計、7100億円の売り需要が発生します。
それが下落の値幅が拡大した理由でしょう。

去年のETF分配金ねん出が終了した
翌日から相場は大幅上昇に転じています。

もし今回の急落が、先物に対する売り仕掛けなら、
週明けから反発の可能性も考えられます。

【米国長期金利の急低下】
一時期、米国の長期金利の急上昇を受け、
インフレ懸念から株価が売られたことがありました。

今では、米国長期金利は、1.3%を割り込み、
急低下しています。

これは世界的な景気減速懸念から、
債券買いを誘発し、金利が低下しているとのことです。

これまで株式市場は、何があっても
ポジティブに捉えられてきましたが、
もしかすると風向きが変わる可能性があります。

【決算シーズン到来】
いよいよ本日から1Q決算発表が本格化します。

1Qの決算は概ね良いというのが
事前のコンセンサスですが、
これまで述べたことが今後、
企業業績にどのようなインパクトを
もたらすかが市場の行く末を
決めるのかもしれません。

事前の予想通り、決算内容が
好調であるなら、ETF分配金の
需給悪を通過しますから、
短期的には上昇の可能性が高まります。

しかし日本はワクチン後進国であることに
変わりはありませんので、
上値には限界があるのではないかと思います。

今回の下げは急だったこともあり
短期的には、ある程度のリバウンドは
期待できると思います。

しかしながら、年内の株式市場においては
高値更新のイメージはなく、
年後半は、少し警戒が必要ではないかと考えています。

理由はインフレです。
もしかすると、景気減速化での悪性インフレ、
つまり「スタグフレーション」が
起きる可能性も出てきているということです。

FRBは、すぐに金利を上げることは考えていません
逆にこのタイミングで、景気減速が起きれば
金利引き上げの先送り、金融緩和継続の
大義名分を手に入れることができます。

しかし物価上昇圧力が収まることはなく
コストプッシュ型のインフレは、
企業業績を押し下げ、物価上昇下での
景気後退が起きるかもしれません。

では、どうすれば良いのか?
インフレに強い銘柄を、
今から研究してみてはいかがですか。

↓“インフレに強い株”をチェックする
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では。

紫垣

【追伸】
来週以降、
一旦相場は反発に向かうことが想定されます。

そうなったとき、どの銘柄から買うかなど
週末に戦略を練ってみましょう。

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